シャット・オフ　バルブ　(Shut-off Valves)　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（2009年3月25日更新済み）　　　
【特徴】
・球状ポペット採用により，抜群の閉止性能を実現．
・流体方向の制限なし．
・超高圧対応．最高70MPa(約700kgf/cm2)（HLS-シリーズ）
・バルブの応答速度が高速である（型番例:LVSH-20**-A*-TB）
　シリンダの位置決め・位置保持，非常停止（緊急遮断），圧抜きなどにも最適．
・即納． 日本製．全数検査（内部リーク，外部リーク，作動など，綿密に検査しております）

(“LVSH-204G-A*-TB” 外観）　　　（“LVMH-2*”外観）　　　　　　　　　（“LVPH-2*”外観)



【概　要】
　本バルブは，電気・手動レバー・油空圧操作で開閉を行うノーリークのシャット・オフ弁で，回路中の圧油の流れを完全に遮断することが出来ます．従って，シリンダの完全停止・圧力保持等，高精度の制御を要する各種油圧装置に最も適したバルブです．流体方向の制限は，ありません．

（構造模式図）

【作動原理】
　本バルブは，流体方向が“Ａ→Ｂ”，“Ｂ→Ａ”いずれの方向にも作動します．特に本バルブは，圧力平衡型球状スプールであるため，圧力及び流量に関係なく軸方向に力が発生せず，シート部についても球状スプールのため，着座性が非常に良くかつ耐久性は抜群に良好です．これは，シート方法がスプリングの力のみでシートしているためです．ノーマルクローズ型は，常にスプリング力によりスプールが押され流路が閉止されており，ソレノイド励磁によってスプールを押し動かし流路が開かれます．

【使用例】



型番表（電磁操作式）

“LVSH-202*, -203*, -204*”は，ACの場合，ソレノイドがウェットとドライの２種類ございます．詳細を別ページで解説しております．

「H5S-シリーズ」,「 H7S-シリーズ」を，ＨＬＳシリーズに統合．　スレッドタイプ廃止の件（ＰＤＦ）

接続方式：
接続方式は，“スレッドタイプ（Ｔ）”（バルブ本体に配管材をねじ込むタイプ），　ガスケット型（Ｇ）のどちらかを，ご指定ください。


通電時“開”　／　通電時“閉”：
「ノーマルクローズ」（無記号）（通電時開）か，
「ノーマルオープン」(−NO)（通電時閉）をご指定ください。
（但し，LVSO-202*シリーズ（14MPa）は，ノーマルクローズのみ製作しております）　

電圧記号：

おもなオプション：

実際の型番の例：
“LVSH-204G-A2-TB”　→　AC200V駆動、端子箱付き、ノーマルクローズ。
“LVSH-206G-D2-TB-ML”　　→　DC24V駆動、端子箱付き、ノーマルクローズ、手動ロック機能付き。
（別ページの「型番一覧表」をご参照ください）

取扱要領

１．概要
　本バルブは，ノーリークのシャット・オフ弁であり，回路中の圧油の流れを完全に遮断することができます．したがって，シリンダの完全停止，圧力保持など，高精度の制御を要する各種油圧装置に最適です．

２．作動原理
　構造模式図に示すとおり，本バルブは，圧油がＡ→Ｂ，Ｂ→Ａ，いずれの方向にも作動します．特に，本バルブは，圧力平衡形球状スプールであるため，圧力及び流量に関係なく軸方向に力が発生せず，シート部についても球状スプールのため着座性およびシート性が非常に良く，かつ，耐久性は抜群に良好です．ノーマルクローズ形（標準仕様）は，常にスプリング力によってスプールがシートされて流路が閉止されており，ソレノイドの励磁によってスプールを押し動かし，流路が開きます．

３．取扱方法
（１）　試運転や停電の場合，ソレノイドケースの端にあるピンを押して，手動操作することが可能です．

（２）　マニュアルロック　（オプション，記号：-ML）使用方法
　オプションで“-ML”を選択した場合，まず，「ロックナット」を反時計方向に回してゆるめます．次に，「押しボタン」を押し，押したまま，ロックナットを時計方向に回して，固定します．
形番：LVSH-20**-A*-TB-ML （ＡＣ系）の外観は，下図のとおりです．


　DC系の場合（電圧記号：-WD1, -WD2など）及び「整流器内蔵形」（-WA1D-, -WA2D-など）のマニュアルロックは，下図のとおりです．
（バルブ型番：　LVSO-202*-W**-ML, LVSH-20**-W**(-NO)-ML ）
手動で本バルブを操作する場合は，下図に示す「ロックナット」と「ダイスレッド（防滴シール）」を取り外し，「手動操作用ネジ」で手動操作を行います．

LVSH-206G-A*D(-NO)-TB-ML， LVSH-206G-D*(-NO)-TB-ML　の場合は，下図のとおりです．

４．取扱上の注意
（１）　フルード（作動油）への異物混入のなきこと．
　フルードは，ISO VG32または46相当の石油系作動油を，粘度20から400[cSt]の範囲内でご使用ください（例：出光ダフニースーパーハイドロリックフルード＃４６）．
　フルード温度は，摂氏０度から６０度の範囲内でご使用ください．それ以外の温度については，ご相談ください．
　リン酸エステル系作動油または軽油などをご使用の場合は，オプション記号“−Ｆ”（フッ素系O-リング）が必要です．
　水グリコール系作動油の場合、“−Ｆ”（フッ素系O-リング）を推奨．
（２）　ソレノイドの電圧・電流・周波数に注意してください．
　ソレノイドへの電源供給は，定格電圧のプラスマイナス（±）１０パーセント(%)以内を厳守ください．
　配線が細すぎたり，長すぎたりした場合，著しい電圧降下が生じることがあります．電圧が低すぎても，故障の原因になりえます．
　配線にあたって，ネジ止め箇所は，ゆるみのないように，締め付けてください．
　ソレノイド部分は，できるだけ水分・湿気を避けてください．
（３）　バルブ取付姿勢は，制限ありませんが，水平が望ましい（理由：バルブを垂直に設置すると，ソレノイド可動鉄芯の重量分，ソレノイド吸引力が差し引かれされてしまう）．


５．ソレノイド結線要領，電流値など，詳細データ