リフトバルブ (Lift valve)

概要：
・“チェック弁・スロットル弁・低騒音リリーフ弁・電磁シャットオフ弁”をコンパクトに複合した製品です．
・球状ポペット採用により，抜群の閉止性能．
・「圧力補償付き」（ＰＣ付き<pressure compensated>）もあります(“LVSO-10*G-”)．

（構造模式図）


　本バルブは，“チェック弁・スロットル弁・低騒音リリーフ弁・電磁シャットオフ弁”をコンパクトに一体化した複合弁で，リフター等の自重降下をスムーズかつ完全に停止させることができるバルブです．電磁シャットオフ弁は，球状ポペット型カートリッジの採用と圧力平衡機構によってノーリークで静かな作動ができます．リリーフ弁は，低騒音機構の採用により，「ダイレクトリリーフ」にもかかわらず，静粛です．
日本製．一台ずつ，綿密に検査しております．
リフター以外にも応用いただいております．

(LVSO-30** 内部回路図）

（注）*印：電圧記号　（例）　A１:AC100V,　A2:AC200V,　WD1:DC12V, WD2:DC24V
・　他に耐圧防爆型ｿﾚﾉｲﾄﾞ仕様もございます（形：LVSO-30**-SE**）．
　　対象ガス又は蒸気の爆発等級及び発火度：�UB+H2T4
・　油圧パイロット駆動，空圧パイロット駆動もあります．形：LVPO-303*

オプション例

電流値：

（ＤＣソレノイドは，「起動電流」と「保持電流」は同一です．なお，無極性です）


結線要領：

極性：　直流(DC)タイプの場合，極性（プラスマイナス）は，ありません．

取扱い上の注意
（１）　リリーフ弁（安全弁）
標準品の圧力調整範囲は，５〜１４MPaの範囲で可変です．
他に　０．５〜７　MPa，　１０〜２１　MPaのいずれかを選択することも可能です（ご相談ください）．
リリーフ圧調整ボルトは，右に回すと圧力が上昇し，左に回すと圧力が下降します．

（２）スロットル弁
出荷時は，スロットルは全開になっています．
スロットル調整ボルトは，右に回すと「閉」，左に回すと「開」です．

（３）ソレノイド
電圧範囲は，定格電圧の±１０パーセント以内でご使用ください．

（４）フルード
ISO VG32またはVG46相当の清浄な石油系作動油を，粘度20〜400cSt,　温度０〜６０度Ｃ（℃）の両条件を満足させる範囲でご使用ください．
フルードへの異物混入は，バルブの正常な作動を妨げますので，フルードは常に清浄に保ってください．



（使用上の注意）
　　　危険！
このバルブを設置・点検・交換などする場合は，安全を確保して行ってください．
テーブルリフタ等に接続されている本バルブを点検・交換等を行う場合，人体に損傷を与えない措置を講じてください．

“圧力補償付きリフトバルブ”　（型式：LVS0-103G-**, LVSO-104G-**)

“LVSO-30*”の上位機種です．
圧力補償回路を内蔵しています(Pressure Compensated)から，荷重が変化しても，下降速度が安定です．
・圧力補償の最低作動圧は，差圧１MPa以上でご使用下さい．
・圧力補償の流量変動率は，７パーセントです．
圧力補償以外の仕様は，“LVSO-30*”と同じです．

耐圧防爆型“LVSO-10*G-SE**”もございます．